アクリルの特徴を活用した水槽用パネル
アクリルはガラスを超える光線透過率を持ち、曲げたり切ったりと加工が自由に行えて、
衝撃にも強くて耐久性と安全性とが高い素材です。
これら素材の持つ特徴を上手く利用できる活用方法の一つが水槽になります。
光線透過率の高さから、重厚感のある加工をしても透明度が高い水槽が作れますし、
加工の自由度の高さから小型から大型まで様々な規模や形状に利用できるものです。
耐久性の高さは作業中の危険が少なくて安全であり、設置後の破損も起きにくくなっています。
また、色付けも自由に行えますので、背景や床を黒くして、
中の生き物を見栄え良く見せる事も可能です。
背景と床だけに黒いパネルを使えば、明るい体色の観賞魚を引き立たせる効果があるでしょう。
見た目の良さだけでなく、保温性の高さもあり、外気温の影響を受けにくいのも長所と言えます。
温度に敏感な生物でも生育しやすい環境を保ちやすくなり、ヒーターにも負担がかかりません。
この他、重量が軽い為に、設置や撤去に特別な機械を用いたり、
人員を割いたりする必要もないものです。
日本国内には一流素材メーカーが多くあり、国産素材を使った水槽は品質が高く安定しています。
ひび割れ等のトラブルが発生しにくく経年劣化が少ない為に、
綺麗な状態を安定して長く保つ事ができるでしょう。
水族館の水槽にも適した透明度と耐久性
水族館の大型水槽も、ほぼ全てにアクリルが採用されています。大きなものになると、
7000トン以上の水を1枚のパネルで支えている例もあるものです。
それだけ水族館で利用される理由には3つがあります。
一つ目は、透明度の高さです。水族館の水槽は大型化が進み、
使用するパネルは水の重さに耐えられるように数十cmの厚みを持たせなければいけません。アクリルはそれでも透明度を高く仕上げる事ができる為に、中の生物を見やすくなります。
二つ目は、大きな力への耐久力も備えている事です。
例えば、水族館で飼育されている大型魚の力は意外に強く、パネルと接触すると相当な力が加わります。
また、地震が発生した
際も、パネルには地面や水の動揺で大きな力が加わるものです。
衝撃に強くて物がぶつかっても一気にひび割れる事がなく、適度な膨張性を持ちますので、
地震の揺れによるねじりや揺れに耐えられる強靭さがあります。
見栄えの良さと安全性とを両立した活用方法であると言えるでしょう。
三つ目は、大型パネルであればガラスに比べて安価であるからです。
勿論、安価なだけでなく、国内の水族館で長年使われ続けた実績から、
品質の高さと信頼性の高さが実証済みの素材となっています。
近年は見栄えを重視したり、生物が生き生きと動くように工夫された形状の水槽もありますが、
そうした需要に対応した特殊な形状にも、十分な耐久力を持った素材としての活用方法があります。
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