素材によって違う看板の耐候性
店舗などで店名を表示するための看板や、ビルやオフィスなどで様々なサインや案内を設置するということはよくあることです。
こうした看板やサインを制作する際には、そのデザインや表記する内容も、ひと目でよく内容がわかるものにすると同時に、
長期間使用してもその表示内容がしっかりと視認できるものにしなければなりません。
看板やサインに使用される素材には様々な物があり、木材や金属、ガラスといったものの他、
アクリルなどの樹脂素材を使用するものも少なくありません。
しかし、特に屋外に設置するものになると、その強度や耐久性にも気を使わなければなりません。
室内と違い、屋外では雨や風にさらされるばかりでなく、太陽光による紫外線によって使用している素材が劣化してしまうことも少なくありません。
こうした劣化が起こってしまうと、表示してある内容が読み取れなくなったり、また素材の経年劣化によって破損や落下といった事故にもつながりかねません。
かといって、耐久性に優れた堅牢な素材を使用するとなると、その制作費も高額なものになってしまいます。
このことから、看板を制作する際には予算やデザインなどの他、どのくらい長期間使用するかということも念頭においておかなければなりません。
アクリル素材を使用した看板の魅力
数ある看板の素材の中で、特に汎用性に優れ、また強度や耐候性も兼ね備えているのがアクリル素材です。
ガラスのような透明な素材から、不透明なものまで多彩な種類のものが揃っているのが魅力で、また厚みの選択肢の幅が広いのも特徴の一つです。
透明なものであれば、LEDなどの光源と併用することで内照式のものも簡単に作ることができ、多様なデザインに仕上げることができるのも魅力の点です。
透明な素材としてはガラスも挙げられますが、重量が重く、また強度も高くは無いため、破損などのリスクが伴ってしまいます。
その点アクリルはガラスに比べても10倍以上の強度を持っており、
また耐候性に優れているので屋外で風雨にさらされるといった環境でも問題なく使用することができます。
屋外の看板となると、こうした雨などの防水性はどうしても付きまとう問題ですが、
耐水性に優れているため、木材のように腐食する事もなく、また鉄のように錆びてしまうことも無いのが魅力です。
重量も軽量なため、室内の表示やサインなど、小さなものであれば接着剤や両面テープなどで固定できるなど、扱いも容易な事も魅力となっています。
この他にも穴あけや切断など、加工性にも優れている点もメリットの一つです。