売れるPOP広告をつくるために大切なたったひとつのこと
とにかく沢山つくることが大切
売れるPOP広告がつくりたいと考えている経営者の方はとても多いと思います。
そのために大切なのは「とにかく沢山つくる」ということ。効果がないものを作りたくないという気持ちはわかりますが、ひとつひとつを有能なコピーライターのようにつけることはできません。
しかし、有能なコピーライターにはできなくて、店舗の方にできることがあります。
それは、POP広告をつくった数だけの反応を見られるということです。
「あれは目に留めてくれる」「あれを見た人はよく買ってくれる」といったことを体験できるのは、実際にその場で接客をしている人だけです。
ですから急に良いものが作れると思わず、まずはリサーチのつもりで沢山つくりましょう。
売れるPOP広告をつくるための思考法
マーケティングの基本に「お客さんがなぜ商品を買うのかを考える」というものがありますが、POP広告の場合にもこれが当てはまります。
例えば傘を買う人は、傘が欲しいのではなくて、雨に濡れない方法が欲しいわけです。
もしかしたら傘じゃなくてカッパでも良いかもしれませんし、新しい雨に濡れない方法があればそちらにも興味を示すでしょう。
POP広告をつくる上で大切なのは、この理由を考えてみることです。
この商品は何のために買われていくのか、それを店舗からお客さんに提案しましょう。お客さんが「何に使うんだろうと思うものでも、店舗から「こういう使い方があるんですよ」と提案されて納得すれば買う理由が生まれます。
POP広告をつくる上でのヒント
購入する理由を考えたPOP広告を沢山つくっていけば、いずれ売れるPOP広告がつくれるようになっていくと思います。
ただ、もう少し近道したいなら、ちょっとしたテクニックを使っていきましょう。
1.きれいに書く
同じ内容でも、きれいに書かれているものと、雑に書かれているものなら、効果は違います。
パッと読んで内容が入ってくるためには、文字と背景色がかぶったり、汚い文字で書いたりするのはNGです。
2.視覚的に目立たせる
読みやすい文字であっても整列して書かれていて画像もないと、読もうと思わないと読めないPOP広告になってしまいます。
イラストや写真を使う、紙を吹出し型にする、店内のPOP広告サイズを不均等にする、余白を残す、文字色をカラフルにするなど、チラッと見たときに目立つような仕掛けをPOP広告に入れていきましょう。
3.商品のイメージに合わせる
商品のためのPOP広告なので、商品とPOP広告のイメージが違いすぎると違和感が生まれてしまいます。
例えば、和菓子にレース模様の紙をPOP広告として使っているようなことは避けましょう。
POP広告に惹かれてもらえても、商品との違和感で購入意欲を削ぐことになってしまいます。
POP広告は目的を持ってつくるもの
それぞれのPOP広告には目的を持たせるようにしましょう。
意図を持たずに沢山つくっても経験値は溜まりますが、なぜこのPOP広告が良かったのか、というのが分からないと次回に活かせる部分が少なくなってしまいます。
例えば、POP広告の目的としては以下のようなものがあります。
・客単価をあげたい
・なかなか売れないもの、よく売れるものを売りたい
・お客さんとのコミュニケーションを持ちたい
・お客さんの滞在時間を長くしたい
・店内を少し華やかにしたい
ひとつひとつのPOP広告をつくりながら、どうなって欲しいというイメージを持っていましょう。
そうすると、上手く行っても、上手く行かなくても、次につながるPOP広告になります。
とにかく沢山つくって、売れるお店づくりをしていきましょう。